MC看護管理の全体像
MC看護管理は、学習する看護組織を実現する「マネジメント・コンパス」の実践を支援するサービスです。
MC看護管理を構成する3つのサービス
「学習する組織の3要素」に対応
「MC看護管理」は、「MCラーニング」「MCチャート」「MCサーベイ」の3つのサービスによって構成されています。これらはそれぞれ「学習する組織の3要素」に対応しており、マネジメント・コンパスの実践をサポートします。
「MCラーニング」は、組織を構成する「ひと」のレディネスを整えるためのe-ラーニングです。
定額で、看護組織のスタッフ全員が学び放題ですので、マネジメント・コンパスの基本的な考え方や、実践に必要な技術・態度を、管理者が継続的に学び続けることが可能です。
「MCチャート」は、共に実践し、共に学ぶ組織のあり方を支援するWEBアプリです。
MCチャートは、日々変化する部署の方針や課題、進捗などをリアルタイムで共有できる「看護管理のカルテシステム」であり、マネジメントチームが対話しながら、協働的に課題を解決していくことを支援します。
「MCサーベイ」は、ひとと組織の「健康」をモニタリングすることのできる職務満足度調査です。
看護・医療職に特化して開発されており、多職種での実施も可能です。組織の健康状態を把握し、問題のありかを見極める「組織の定期健診」として、定期的に行うことを推奨します。
「学習する組織へのロードマップ」にそったサービスの導入
「MCラーニング」からの導入を推奨
3つのサービスは、まとめて導入することも可能ですし、一つずつ導入していくことも可能です。
以下に掲載する「学習する組織へのロードマップ」にならえば、まずはひとにアプローチするため、「MCラーニング」を導入して管理者のレディネスを整えていくのがよいでしょう。その後、管理チームの結成を経て、「MCチャート」を導入していくという流れが推奨されます。また、これらの過程の節目節目で「MCサーベイ」を行い、ひとと組織の健康状態を把握することも大切です。
考え方の詳細は、「学習する看護組織への道」ページもご参照ください。
本格的な運用の前に、まずは管理者の理解を
これまでマネジメント・コンパスに取り組んできた施設の声によると、「とにかくサービスを導入してやってみる」よりも、まずは少しずつ考え方を学んでもらい、管理者に「このやり方はよさそうだ」と理解してもらってからのほうが、スムーズに運用できるようです。
私たちが「MCラーニング」からの導入を推奨しているのも、こうした声を踏まえてのことです。実際に先進的に取り組んでいる施設では、「MCチャート」を組織全体で運用するまでに2〜3年をかけています。
実際の導入事例もぜひご覧ください。
User's Voice:取り組んだ看護管理者の声
看護部と師長のコミュニケーションが増えた
これまで以上に副部長と師長がよく意見を交換し合うようになりました。結果として相手の考えをよく聞き、理解できるようになりました。また、自分が考えていることについて、相手も同じようにイメージできているか、ということを意識して話し合えるようにりました。以前より、お互いの考えをしっかりと具体的に共有できるようになったと感じます。
師長と副師長が、部署の方針を楽しそうに話している
MCチャートを囲んで、師長と副師長が月に1回、部署の課題や状況について話し合うという取り組みを行っている部署があります。師長と副師長が楽しそうに話していると、医師が通りかかって「何してるの?楽しそうだね」と声をかけられたそうで、周囲にも管理者が楽しそうに仕事をしている姿を見せられるのは良いことだと感じます。
対話の中で、目標をどんどん磨き上げていく感覚
看護部として、各部署に的確に「期待すること」を目標として伝えるのはとても難しかったです。数値だけを伝えても思いは伝わらないし、漠然とした思いだけを伝えても具体的な行動に繋がらなかったりするので…。むしろ、最初から的確に目標を伝えることを目指すのではなく、看護部と師長がやりとりしながら、一緒に目標を磨き上げていくと考えるとやりやすくなりました。
ダメなことはダメと言えるようになった
MCチャートを通じて師長と深くやりとりをするようになり、互いの考えていることがわかるようになったからこそ、「ここはこのままではいけないのではないか」「ここは譲れない」とはっきりNOを言えるようになった気がします。これまでは、曖昧に返事をしてしまっていた部分があったが、論理的にきちんと詰めて、言うべきことは言うという態度が身についてきたかもしれません。
他部署の管理のやり方から学ぶことが増えた
これまでは「師長として任された部署を自分なりのやり方で運営して結果を出さなければ」と思っていて、他の師長さんに自部署で困っていることについて相談することもほとんどありませんでした。しかし、MCチャートで他部署の目標や困りごとを見たり、計画を見ることができるようになって、いろんなアプローチがあるんだなと自分の視野の狭さを感じています。少しずつですが、他の部署のやり方を取り入れていきたいと思っています。
病院の方針をスタッフに伝えやすくなった
看護部からそれぞれの部署に具体的に期待すること、求めることを示してもらったことで、師長としても「組織の中で自部署が求められていること、与えられた役割」をスタッフに伝えやすくなりました。また、看護部の考えが明確に伝わることで、関連することを部署としても提案しやすくなったと感じます。
看護部の考えていることがよくわかった
これまでは数値目標が降ってくるという感覚でしたが、副部長の「この数値の裏にはこういう意図がある」という話を聞き、やりとりを重ねることで看護部が何を考えているかが理解できました。それを踏まえて、自分たちの目標も考えてみたいと思います。